交通事故後に肩が上がらない原因と受診・施術の流れを院長が解説
こんにちは、鹿児島で交通事故後の施術を得意とする整骨院「鹿大前整骨院」院長の宮原です。
交通事故のあと、肩を上げようとしても痛くて動かせない、腕に力が入らない、着替えや洗髪ができない。
このような変化があると、「むちうちの一部なのか」「肩の骨や腱を傷めたのか」と心配になると思います。
肩が上がらない原因は一つではありません。首や肩まわりの筋肉がこわばって動かしにくい場合もあれば、骨折、脱臼、腱板損傷、神経への影響など、画像検査を含む確認が必要な場合もあります。
事故後に急に肩が上がらなくなったときは、最初から自己流のストレッチやマッサージで済ませないことが大切です。
私が交通事故後の相談を受ける際も、肩の痛む場所だけではなく、事故の方向、肩をぶつけたか、シートベルトが当たった場所、しびれの有無、事故直後から現在までの変化を確認します。
肩が上がらないという一つの症状でも、体の中で起きていることは人によって違うからです。
この記事では、交通事故後に肩が上がらないときに考えられる原因、急いで医療機関へ行くべき症状、受診後の対応について、柔道整復師の立場から分かりやすくお話しします。
この記事のポイント
- 交通事故後に肩が上がらなくなる主な原因
- 骨折や神経損傷を疑う症状
- 整形外科で伝えたい事故後の変化
- 整形外科と整骨院の役割の違い
交通事故で肩が上がらない原因
肩は、肩関節だけで動いているわけではありません。鎖骨、肩甲骨、上腕骨、腱、筋肉、首から腕へ延びる神経が連動して、腕をさまざまな方向へ動かしています。
そのため、事故の衝撃を受けた場所が肩から少し離れていても、腕を上げにくくなることがあります。
まずは「痛くて上げられない」のか、「痛みはそれほどでもないのに力が入らない」のか、「途中までは上がるが引っかかる」のかを分けて考えると、医師へ症状を伝えやすくなります。
痛みと筋力低下の違い
肩が上がらない状態には、大きく分けて二つの形があります。
一つは、腕を動かすと痛みが増すため、自分で動きを止めてしまう状態。もう一つは、上げようとしても腕に力が伝わらず、思うように動かせない状態です。
前者は、打撲や捻挫、関節周囲の炎症、骨折、脱臼、腱板損傷などで起こることがあります。
後者では、腱板の働きに問題がある場合のほか、首から肩や腕へつながる神経への影響も考えなければなりません。
例えば、反対の手で支えると腕を上げられるものの、自力では上がらない場合があります。
反対に、支えても一定の角度から動かず、激痛や硬い引っかかりを感じることもあるでしょう。ただし、こうした違いだけで原因を決めることはできません。
肩を無理に上げて確認しないでください。事故直後に何度も腕を回したり、誰かに引っ張ってもらったりすると、傷めた部分へ負担を加えるおそれがあります。
動かせる範囲と困っている動作を覚えておき、医療機関で伝えましょう。
診察では、「上がらない」という言葉だけでなく、前から上げにくいのか、横から上げにくいのか、手を背中へ回せるか、夜中にも痛むか、しびれや握りにくさがあるかまで伝えると、状態を把握してもらいやすくなります。
骨折や脱臼による制限
車や自転車から投げ出された、肩から地面へ落ちた、車内のドアやハンドルへ肩をぶつけたといった事故では、骨折や脱臼も考えられます。
肩周辺では、上腕骨の肩に近い部分、鎖骨、肩甲骨などを傷めることがあります。
骨折があっても、必ずしも骨が大きくずれるとは限りません。
腕を少し動かせるから骨折ではない、歩けるから問題ない、という判断はできないのです。腫れ、皮下出血、押したときの痛み、腕を動かしたときの鋭い痛みなどが現れる場合があります。
肩関節脱臼では、肩の丸みが左右で違って見えたり、腕をほとんど動かせなかったりすることがあります。
肩鎖関節を傷めると、鎖骨の外側に出っ張りや痛みが見られることも。ただし、見た目だけでは分からない損傷もあります。
脱臼が疑われても、自分や周囲の人がその場で戻そうとしてはいけません。
血管や神経を傷つける危険があるため、腕を楽な位置で支え、救急要請を含めて医療機関での対応を優先してください。
自転車事故後に肩の痛みや動かしにくさを感じている状態◆院長のワンポイントアドバイス
「ぶつかったのは肩ではなく手だから大丈夫」と考える方もいます。
しかし、転倒時に手をつくと、その力が腕を通って肩まで伝わります。肩を直接ぶつけていなくても、事故後に腕が上がらない場合は受診してください。
腱板損傷で腕が上がらない
腱板とは、肩甲骨から上腕骨へつながり、肩関節を支えながら腕を動かす腱の集まりです。
交通事故で肩をひねったり、手をついて転倒したり、腕を急に引っ張られたりすると、腱板を傷めることがあります。
腱板損傷では、腕を上げる途中で痛む、腕を下ろすときに支えにくい、肩の外側が痛む、夜に疼いて眠れないなどの症状が現れることがあります。
痛みがある側を下にして寝られない方や、棚の上へ手を伸ばす動作が急に難しくなる方もいます。
事故前から腱の加齢変化があったところへ、事故の衝撃が加わる場合もあります。
だからこそ、年齢だけを理由に「五十肩だろう」と決めつけず、事故前にはできていた動作がいつからできなくなったのかを伝えることが重要です。
腱板はレントゲンにそのまま写る組織ではありません。
医師が診察し、必要に応じて超音波検査やMRIなどを用いて確認します。
日本整形外科学会も、腱板断裂の診断では肩を挙げられるかなどを診察し、MRIで腱板部分の状態を調べると案内しています。
腕が上がらない原因が腱板損傷だった場合も、損傷の範囲、年齢、生活や仕事で必要な動作によって対応は変わります。すべての人が同じ処置になるわけではありません。
むちうちと肩の動き
追突事故では首が前後へ揺さぶられ、首の筋肉や靱帯などへ負担がかかることがあります。
一般にむちうちと呼ばれる状態では、首だけでなく、肩、肩甲骨の内側、背中の上部まで痛みやこわばりが広がる場合があります。
腕を上げるときには、肩甲骨が肋骨の上を滑るように動きます。
しかし、首から肩甲骨へつながる筋肉が事故後の痛みでこわばると、肩甲骨の動きも小さくなります。
その結果、肩関節そのものに大きな損傷がなくても、腕が上げにくいと感じることがあります。
一方で、「むちうちだから筋肉の問題」と決めるのも禁物です。
外傷性頚部症候群では、骨折や脱臼がないことを確認する必要があると日本整形外科学会も説明しています。
首を動かすと肩や腕まで痛む、肩甲骨周辺が重い、頭痛やめまいもあるときは、肩の状態と一緒に首の症状も医師へ伝えましょう。
当院サイトのむちうち・頚椎捻挫の症状と施術でも、事故後にみられる首や肩の変化を解説しています。
しびれや脱力を伴う場合
肩が上がらないうえに、腕や手のしびれ、握りにくさ、細かな作業のしづらさがある場合は、神経への影響も考える必要があります。
首から出た神経は肩、腕、手までつながっているため、首周辺や肩周辺の損傷が離れた場所の症状として現れることがあります。
「痛いから力を入れられない」のか、「力を入れようとしても入らない」のかは、本人には区別しにくいことがあります。
コップを持ちにくい、箸を落とす、ドアノブを回しづらい、左右で触った感覚が違うといった変化があれば、その内容も診察時に伝えてください。
事故直後から腕がだらりとして動かせない、しびれが急速に広がる、指先が白いまたは紫色になる、手が冷たいといった状態は、通常の肩こりとして様子を見る症状ではありません。早急な医療対応が必要です。
肩から手にかけての感覚異常については、交通事故後に手や腕がしびれる原因もあわせてご覧ください。
しびれ、感覚の左右差、筋力低下は、痛みとは別に伝えましょう。いつ始まったか、どの指に出るか、ずっと続くか、首の向きで変わるかをメモしておくと診察に役立ちます。
翌日から痛くなる理由
交通事故直後は肩を動かせていたのに、翌朝から痛みが増し、腕が上がらなくなることがあります。
事故現場では警察や相手方への対応に追われ、自分の体の変化へ意識を向けにくいものです。
また、負傷した組織の腫れや炎症に伴う症状が、時間の経過とともに目立ってくる場合もあります。
このため、事故直後に痛くなかったという理由だけで、翌日以降の症状を事故と無関係だと決めることはできません。
反対に、時間がたってから現れた肩の痛みがすべて事故によるものとも限らないため、医師による確認が必要です。
受診時には、事故直後、当日の夜、翌朝、現在という順番で、肩の動きや痛みがどう変わったかを伝えましょう。
スマートフォンのメモに「洗髪で右腕が耳まで上がらない」「夜中に痛みで起きた」など、具体的な動作を残しておくと説明しやすくなります。
事故から数日たって受診する場合も、症状が現れた日、悪化したきっかけ、事故後に行った仕事や運動をできる範囲で伝えてください。
経過を正確に話すことは、状態に合った検査や対応を考えるために大切です。
レントゲンで異常なしの意味
整形外科でレントゲンを撮り、「骨に目立った異常はない」と説明されたのに肩が上がらないこともあります。
レントゲンは骨折や脱臼などを確認するうえで重要ですが、腱、靱帯、筋肉などの状態がすべて分かる検査ではありません。
そのため、レントゲンで大きな骨の異常が見つからなかったことと、肩に何も起きていないことは同じではありません。
痛みや動作制限が続いているなら、症状の変化を医師へ伝え、再診の時期や追加検査の必要性について判断を受けることになります。
特に、夜間痛が続く、自力で腕を上げられない、しびれや脱力がある、日に日に動かせる範囲が狭くなるといった場合は、初回の説明だけで自己判断せず、あらためて受診してください。
一方で、画像上の変化と痛みの程度が必ず一致するとも限りません。
検査結果だけを見るのではなく、日常生活で何ができず、どの動きで症状が変わるかを医師と共有することが大切です。
必要に応じて画像検査を受け、肩や首の状態について説明を聞きます交通事故で肩が上がらない時の対応
交通事故後に肩が上がらない場合は、痛みを我慢して動かすことよりも、まず見逃してはいけない損傷がないかを確認することが先です。
そのうえで、医師の診断や指示に合わせて、安静、投薬、リハビリ、整骨院での施術などを組み合わせていきます。
ここからは、救急要請を考える状態、整形外科で伝える内容、自宅で避けたい行動、当院で対応できる範囲を順番に説明します。
すぐに受診したい症状
交通事故後に肩が上がらないだけでも医療機関での確認が必要ですが、次のような変化がある場合は、救急車を呼ぶことも含めて速やかに対応してください。
- 肩や鎖骨の形が明らかに左右で違う
- 腕をまったく動かせないほど痛む
- 腫れや皮下出血が急速に広がっている
- 腕や手の感覚が乏しく力が入らない
- 指先が白い、紫色、冷たい状態になっている
- 呼吸のしづらさや胸の痛みを伴っている
- 頭を打ち、意識がぼんやりする、吐く、激しい頭痛がある
肩の変形や激痛がある場合は、骨折や脱臼などが隠れている可能性があります。
手の色や温度がおかしい場合は、血流への影響も考えなければなりません。
呼吸のしづらさや胸痛がある場合は、肩だけではなく胸部を負傷していることもあります。
救急要請を迷うときは、地域の救急相談窓口を利用する方法もあります。
ただし、意識障害、呼吸困難、急速な悪化などがある場合は、相談窓口への連絡を待たず119番へ連絡してください。
事故車両から安全に離れられない場合や、首や背中にも大きな痛みがある場合は、無理に立ち上がったり歩いたりせず、現場の安全を確保して救急隊の指示を待ちましょう。
最初は整形外科を受診
交通事故後に肩が上がらない場合、最初に受診したいのは整形外科などの医療機関です。
整形外科では医師による診察を受け、必要に応じてレントゲン、CT、MRI、超音波検査などを用いて、骨、関節、腱、神経の状態を確認できます。
整骨院ではレントゲンやMRIによる検査、医学的な診断、薬の処方、注射、手術はできません。
骨折や脱臼、腱板損傷などを見落とさないためにも、「まず整骨院で揉んでもらい、それでも痛ければ病院へ行く」という順番は避けてください。
受診時には、次の内容を医師へ伝えると状況が伝わりやすくなります。
| 伝える内容 | 具体例 |
|---|---|
| 事故の状況 | 後方から追突された、右肩から転倒した、手をついた |
| 症状の開始時期 | 事故直後、当日の夜、翌朝から痛み始めた |
| 上げにくい方向 | 前、横、後ろへ動かすと痛む |
| 生活への影響 | 着替え、洗髪、運転、荷物を持つ動作が難しい |
| 一緒に出る症状 | 首の痛み、しびれ、頭痛、握りにくさ、夜間痛 |
事故前から肩に痛みがあった場合も、隠さず伝えてください。
事故前はどこまで動かせたのか、事故後に何が変わったのかを分けて話すことで、現在の症状を考える材料になります。
受診までの過ごし方
受診までの間は、痛みが増す動作を控え、腕を最も楽に保てる位置で支えます。
肘の下へクッションや折りたたんだタオルを入れると、肩へかかる腕の重さを減らせることがあります。
受傷直後で腫れや熱っぽさがある場合は、冷却が心地よいこともあります。
ただし、保冷剤を皮膚へ直接当て続けると皮膚を傷めるため、薄いタオル越しに短時間使用し、感覚が鈍くなる前に外してください。冷やすと痛みが増す場合は中止しましょう。
市販薬を使用する場合は、持病、アレルギー、妊娠、服用中の薬によって注意点が変わります。
すでに処方薬を飲んでいる方は重複にも注意が必要です。受診予定の医療機関や薬剤師へ確認できる状況なら、使用前に相談してください。
受診までにしておきたいこと
肩を何度も動かして確かめるより、症状が始まった時刻、痛む場所、しびれの範囲、できなくなった動作をメモしておきましょう。
事故現場の状況や体がどちらへ動いたかも、覚えている範囲で残しておくと役立ちます。
避けたいストレッチ
肩が上がらないと、「固まる前に動かしたほうがよいのでは」と考えるかもしれません。
しかし、骨折、脱臼、腱板損傷などが除外されていない段階で、大きく腕を回す運動やタオルを使ったストレッチを始めるのはおすすめできません。
家族に腕を引っ張ってもらう、壁を使って痛みを我慢しながら上げる、痛む場所を器具で押し続ける、首を勢いよく回すといった行動も控えてください。
動かした直後だけ軽く感じても、あとから痛みや腫れが増すことがあります。
一方、診断後に医師やリハビリ担当者から動かし方を指導された場合は、その範囲内で行うことが大切です。
肩は安静にしすぎても動きにくくなる場合があるため、必要な安静期間と運動を始める時期は、負傷内容に合わせて決めます。
動画や記事で紹介されている肩体操は、事故による外傷を前提としていないことがあります。
四十肩向けの運動、肩こり向けのマッサージ、腱板トレーニングを、診断前に自己流で当てはめないようにしましょう。
整形外科と整骨院の役割
整形外科と整骨院は、どちらか一方を選べばもう一方が不要になる関係ではありません。役割が異なります。
整形外科では、医師が診察と診断を行い、必要に応じて画像検査、投薬、注射、手術、医学的なリハビリの指示などを行います。
診断書を作成できるのも医師です。症状が悪化した場合や新しいしびれが出た場合も、医師の診察が欠かせません。
整骨院では、柔道整復師が事故状況や医療機関での診断内容を確認したうえで、打撲、捻挫、挫傷などに対する手技や物理療法を行います。
身体の動かしにくさや日常生活で負担を増やさない工夫について相談できることも特徴です。
ただし、整骨院は整形外科の代わりにはなりません。
当院でも、まだ医療機関を受診していない方、肩の変形や著しい筋力低下がある方、症状が急に悪化している方には、施術より先に医療機関の受診をご案内します。
整形外科へ通いながら整骨院で施術を受けたい場合は、医師と保険会社へ希望を伝え、必要な手続きを確認します。
併用の進め方は交通事故で整形外科と整骨院を併用する方法で詳しく説明しています。
◆院長のワンポイントアドバイス
整形外科では「肩が痛い」とだけ伝えるのではなく、「右手で髪を洗えない」「肩の高さまでしか上がらない」など、困っている動作を伝えてください。
整骨院へ来院するときも、医師から受けた説明や運動制限があれば必ず共有してもらっています。
鹿大前整骨院での確認
鹿大前整骨院では、交通事故後に肩が上がらない方から相談を受けた際、まず医療機関の受診状況と診断内容を確認します。
事故日、衝突方向、肩をぶつけたか、転倒したか、シートベルトが当たった場所、症状が始まった時期も伺います。
身体の確認では、無理に肩を動かすのではなく、痛む場所、腫れや皮下出血の有無、首や肩甲骨周辺の状態、腕や手の感覚、日常動作での変化などを見ていきます。
医師から安静や運動制限を指示されている場合は、その内容を優先します。
事故状況や肩の症状、医療機関で受けた説明を確認します施術が可能な状態では、事故からの経過や当日の症状に合わせて、手技や電気などの物理療法を検討します。
事故直後や痛みが目立つ時期に、肩を勢いよく動かしたり、痛みを我慢させたりする施術は行いません。
痛みが落ち着き、医師から運動を止められていない場合は、肩や肩甲骨を動かす練習、仕事や運転時の姿勢、自宅で行う運動を段階的にお伝えすることがあります。
どの運動をいつ始めるかは、診断内容と回復の経過によって変わります。
医師の診断や回復の経過に合わせて運動を進めます施術中に痛みが増した、しびれが広がった、これまでできた動作が急にできなくなった場合は、施術を続けず医療機関での再確認をご案内します。
整骨院だけで経過を見続けないことも、事故後の身体を守るために欠かせません。
保険会社への連絡方法
相手方の保険会社が対応している事故で整骨院への通院を希望する場合は、通院を始める前に担当者へ連絡します。
医療機関で診察を受けたこと、肩が上がらない症状があること、整骨院の併用を希望していることを伝え、施術費の取り扱いと必要な手続きを確認してください。
整骨院へ通えば必ず自賠責保険などの補償対象になるわけではありません。
事故との関係、負傷内容、施術の必要性、保険会社の確認状況などによって扱いが変わります。当院が保険の適用可否や補償額を決めることもできません。
保険会社へ伝える際は、次のような内容で構いません。
「交通事故後から右肩が上がらず、〇〇整形外科を受診しています。整形外科への通院を続けながら、鹿大前整骨院でも施術を受けたいと考えています。必要な手続きと施術費の取り扱いを教えてください」
自賠責保険や整骨院での施術費については、交通事故の自賠責保険と施術費・手続きも参考にしてください。
肩が上がらない時のFAQ
Q1. 事故の翌日に肩が上がらなくなっても受診すべきですか?
A. はい。事故直後には目立たなかった痛みや腫れが、翌日以降に現れることがあります。肩が上がらない状態には骨折、脱臼、腱板損傷、首や神経への影響なども考えられるため、自己流の運動を始める前に整形外科を受診してください。
Q2. レントゲンで異常なしなら動かしてもよいですか?
A. レントゲンで骨に目立った異常がなくても、腱、靱帯、筋肉などの状態がすべて分かるわけではありません。肩が上がらない、夜間痛がある、しびれや脱力を伴う場合は、その症状を医師へ伝え、運動を始める時期や追加検査について判断を受けましょう。
Q3. 肩が上がらないのはむちうちですか?
A. むちうちに伴う首や肩周辺の痛み、筋肉のこわばりによって、腕を上げにくくなることはあります。ただし、肩関節の骨折、脱臼、腱板損傷、神経への影響でも似た症状が出ます。症状だけでむちうちと決めず、医療機関で確認してください。
Q4. 痛くてもストレッチしたほうがよいですか?
A. 診断前に痛みを我慢して腕を上げたり、家族に引っ張ってもらったりするのは避けてください。必要な安静期間や運動の開始時期は、負傷した場所によって違います。医師やリハビリ担当者から指示された動かし方を守ることが基本です。
Q5. 整形外科と整骨院は併用できますか?
A. 医療機関での診察を継続しながら、整骨院で施術を受けることはあります。ただし、医師と保険会社への連絡が必要です。整骨院の施術費が補償対象になるかは個別に判断されるため、通院前に保険会社へ必要な手続きを確認してください。
交通事故で肩が上がらない時のまとめ
交通事故後に肩が上がらない原因としては、打撲や捻挫、むちうちに伴う筋肉のこわばりだけでなく、骨折、脱臼、腱板損傷、神経への影響なども考えられます。
見た目や痛みの程度だけで原因を決めることはできません。
最初に整形外科などの医療機関を受診し、骨や関節、腱、神経の状態を確認することが大切です。
肩の変形、激痛、しびれ、脱力、手の色や温度の変化、呼吸のしづらさなどがある場合は、救急要請を含めて速やかに対応してください。
レントゲンで目立った骨の異常がなかった場合も、肩が上がらない状態が続いているなら、できない動作や症状の変化を医師へ伝えましょう。
診断前に肩を無理やり動かしたり、自己流のマッサージを行ったりするのは避けてください。
鹿大前整骨院では、医療機関の受診状況や診断内容を確認したうえで、対応できる範囲をご説明しています。
整形外科への通院を続けながら施術を受けたい方や、肩を動かしにくく日常生活で困っている方は、現在の受診状況と保険会社への連絡状況をお知らせください。
◆院長のワンポイントアドバイス
肩が上がらないと、早く動かせるようにしたくなりますよね。
ただ、事故直後は「動かすこと」より「何を傷めているか確認すること」が先です。必要な検査を受けたうえで、今の状態に合った施術や運動を選んでいきましょう。



